君の名は・・・なっちゃん

へんてこさんのお友達には「猛獣秀子」さんがいらっしゃるが、うちには「野獣夏子」がいる。戸籍に載せた名前とは異なるのだが、双子の女の子はいかにも「夏子」という感じなのだ。彼女を見るまでは、子供の名前に春夏秋冬をつける事に抵抗があったが、彼女には最後まで「夏」という字をつけようか悩んだくらい、様々な面で「アツイ」女だ。まず、暑い所が好き。男の子は暑くて泣き出す温度でも、隣にいる彼女は、汗をびっしょりかきながら寝ている。お風呂も男の子より熱めが好きで、「今日は暑いからぬるめの温度で」といれると、「こんなさめた風呂じゃ、湯冷めしちゃうよ」と言っているように、出た後ふるえている。そして額に汗、目に涙をためながら泣く。それで彼女は「なっちゃん」と呼ばれている。また泣き声が、男の子より大きく、暴力的なため「野獣」の愛称も付け加えられた。彼女を見ると「燃えろ。ナツコ〜。」と世良政則風に歌いたくなる。