「ひらがな」にはまだ遠く

幼稚園に通う息子が、初めて「ひらがな」を書いた。ワープロではローマ字入力で文章がつづれる彼は、今まで字を鉛筆で書くという事はなかった。今日初めて字を書くことに興味を示し、自分の名前の「よ」を書いた。「上手に書けたねぇ」とほめ、こんな事もできるようになったんだ、と感心した。もうそろそろ「ひらがな」を教えるかな、と思ったが、その考えはすぐに吹き飛んだ。しばらく自分の書いた「よ」を見つめていた彼は、「下のところがレインボーブリッジを通るゆりかもめみたい」と言ったのだ。確かにゆりかもめは、一回転して橋を渡る。彼にとっては「字」も線路に見えてしまうらしい。その後「よ」の終わりの所から、さらにぐるっと大きく回転させ、上の部分につなぎ、「これで本当の線路みたいになった」と喜んでいた。やはり、「ひらがな」のおけいこはまだ先になるようだ。