血便が出た、と思った

夕方、いつものように、泣いている赤ちゃん達の横で私は寝ていた。「抱け〜」と泣いているのだろう、と思っていた。配偶者が帰ってきて、「夏子」を抱き、居間へ連れて行った。すると配偶者から「来て!」と呼ばれる。何を今更聞きたいことがあるのだろう、と起きてみると、「夏子」のオムツに血がついていた。あわてて私の母にオムツごと見せに行くと、病院に行った方がいいのでは、と言われる。とりあえずお産をした近所の病院に電話したが、もう7時で小児科の先生はいなかった。そこで消防庁の病院案内に問い合わせ、小児科のいる慈恵会医科大を教えてもらう。そのころには、自分自身も落ち着き、1.熱はない。2.抱かれていれば泣かない。3.顔色もいい。など、血がついていたことをのぞけば、緊急で行く病人とは思えないほど元気な様子がわかる。そして、小児科の先生と話をしたが、「熱も腹痛もないなら、病院に来ても、理由がわからないかもしれないけれど、どうします?」という感じだったため、様子を見ることにした。しばらくしてお風呂の後、おしりをよく見たら、皮がむけているところを見つける。どうやらオムツかぶれで弱くなった肌が、泣いて足を動かした事により、オムツとすれてむけ、血が出てしまったらしい。緊急外来で病院へ行かなくてよかった。