セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウには悪いイメージしかない。配偶者セイタカアワダチソウのイメージを聞いたら「侵略者」という答えが返ってきた。


まさに侵略者!


秋にこの植物を見るたびに私も腹立たしく思っていた。


農場実習で雑草を刈りながら先生から聞いた話では、「外国から来た帰化植物多年草のため根から抜こうとするがその根は深く駆除が困難。ススキと同じ陽生植物のためススキのあった場所に群落をつくり、このためススキが減った」とのことだった。今回、ありん子の記事を読むまで、花粉症との因果関係については全く知らず、ただただススキの敵と思っていた。だが、調べてみたところ興味深い記事を見つけた。この話によると


セイタカアワダチソウは根が深く、地表から50cmの所から栄養を取る。
この部分には日本で競合する植物がなく、養分を独占して大きく成長した。
やがて、その養分を使い果たし、大きく成長できなくなってきた。
セイタカアワダチソウが枯れてできる新たな土は、地表から10cmの場所。
この部分の養分を使うススキが復活した。


ということだ。


確かに、私が実習をした20年前は2〜3mあるセイタカアワダチソウがほとんどだったのに、最近のは1〜2mほど。また、ススキが増えてきているのも実感している。20年前は最強の侵略者と思っていたセイタカアワダチソウも、ススキに負ける日が来るとは。まさに栄枯盛衰。


さて、小宮山さんが自身をセイタカアワダチソウにたとえたのは、多分あのスラッと大きく伸びる姿に自分を重ねたのだと思う。20年前は群を抜いて目立っていたから。でも、やはり我が家では「侵略者」。あまりたとえてほしくない植物。