子供からの事情聴取、そして決意

兆候はあったのです。


昨年の秋、夏子が泣いて帰ってきました。
「牛乳をこぼしたの」
今まで4年間、一度も牛乳をこぼしたことなどなかったのに、どこか体が悪いのかと心配しました。
「先生がストロー使っちゃいけないって」だからうまく飲めずにこぼした、とのこと。
私は先生がそんなことを言うはずないと思い、
「先生に使わせて下さい、って頼みなさい。もしダメだって言われたら、私が言ってあげるから」と言いました。
次の日、夏子はストロー使用を許可され、「よかったね」で終わりました。


しかしその続きがありました。
それを見たまろも先生に頼んだところ、「ダメ」と言われたそうです。
まろは「それなら僕は、ストローを使わずにうまく飲めるようになろう」と思ったそうです。
まろはプラス思考だからなぁ。


「お箸は使わせてもらえなくても、スプーンでサラダはすくえるから大丈夫」
そういう問題じゃない。


パンについては、大抵お盆の上に直接パンをのせていたのですが、皿にのせたパンが配られたあと、先生がまわってきて皿を回収した時もあったそうです。


先生は「お盆も皿も同じように消毒されていて、衛生面で問題はありません。」と言いました。
しかし、想像してください。
皿にパンがのって配膳されたのに、その後その皿を回収される子供達を。
この様子を考えたとき、これは立ち上がらなければ、と思いました。


このクラスは問題が多くて、でもそれは騒いでいる子供のせいだから仕方がないかな、4年生ってこんなかな、と思っていました。
しかし、先生のこの指導はおかしいよ。
こんな給食を3ヶ月も我慢させられたかと思うと、このまま黙って終業式を迎えるわけにはいかない、と強く思ったのでした。